リッツカールトン成都に宿泊するととんでもないアップグレードをしてもらいました。もちろん、アップグレード抜きでも素晴らしいホテルでした。成都に滞在するなら是非宿泊してほしいホテルです。
今回はマリオット公式からの予約でしたが、アメックスプラチナのFHRからの予約の方がアップグレードされやすいでしょう。
ちなみにリッツカールトンは中国では「丽思卡尔顿酒店」です。
初のリッツカールトン宿泊はサプライズで始まる
リッツカールトン成都は成都の中心部にあり、天府広場のすぐそばです。観光にも非常に便利な立地です。
リッツカールトン成都はリーズナブル
今回はクラブルームを1泊予約していました。
リッツカールトンはマリオットプラチナ会員であってもクラブラウンジを利用できず、仮にスタンダードルームからクラブルームにアップグレードしてもらってもラウンジ利用ができないということもあってクラブルームを予約しました。
私は庶民でありますので本来はリッツカールトンに宿泊、ましてやクラブルームに宿泊するのは清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟を持って予約しなければなりません。
しかし、しかしですよ!
リッツカールトン成都はとてもリーズナブルで、クラブルーム1泊が3万円を切っていました。3万円で泊まれるなら一度くらい泊まってみよう、ということで成都にてリッツカールトン童帝を卒業することができました。
日本でクラブルームに泊まると最安のリッツカールトン大阪でも倍近いですね。
リッツカールトンのサービスは宿泊前から始まっていた
中国高速鉄道の切符を代わりに用意してもらいました
中国高速鉄道の切符を用意していただいたコンシェルジュには頭が上がりません。
宿泊のだいぶ前から、コンシェルジュからメールが入っていました。何かあればお手伝いしますよ、というメールです。
リッツカールトンをチェックアウト後に中国高速鉄道(新幹線)に乗る予定だったので、
「成都東駅には出発のどれくらい前に行けばいい?」
と聞いてみると
『30分前くらいには着いてた方がいい。どの電車に乗るの?』
「まだ決めてないんや」
『もしよければ代わりにチケットを用意しておくよ』
というやり取りから、成都→重慶、宜昌→重慶のチケットを用意してもらいました。
予定を伝えると『この時間帯がいいよ。どの電車にする?』という感じで相談に乗ってもらえました。そして希望の電車と座席クラスを伝えて用意してもらいました。
※宜昌駅で時間に余裕があったので窓口を覗くと結構並んでいたので、用意しておいてもらってよかったです。
実は自分でも中国高速鉄道のチケットは購入できる
実はCtripや日本語が通じる中国の旅行代理店を通して購入はできるんです。
Ctripは予約したのち、予約番号を駅の窓口に伝えて発券してもらう必要があります。かなり早めに駅に行って手続きをする必要があるのです。リッツカールトンでゆっくりして行きたいなという思いからできれば避けたかった。
旅行代理店を介すと同じく駅の窓口で発券してもらうか、ホテルに送ってもらうかです。成都滞在は連泊がないのホテルに郵送はリスクがあったので避けたかった。手数料もかかりますし。
どうしようかなと迷っていると、コンシェルジュから買っといてあげるよと言われてお願いしたのです。そのおかげでギリギリまでリッツカールトンでくつろぐこともでき、結果的に大正解でした。
プレジデンシャルスイート(最高ランクの部屋)への超絶アップグレード
前提として私はSPGアメックス/アメックスプラチナのおかげで、なんちゃってマリオットゴールド会員です。
ゴールド会員は空き室次第でアップグレードを受けられますが、スイートルームへのアップグレードは含まれていません。(プラチナ会員以上はスイート含むとして差別化)
満室と聞いていたのですが、なんとプレジデンシャルスイートにアップグレードしてもらうことができました。ゴールド会員なのに一番上の部屋にアップグレードしてもらえることがあるんですね。(中国はそういうことが比較的あるという噂)
『中国のpresidentも泊ったんだよ』だそうです。
ちなみにプレジデンシャルスイートを予約するとサービス料・諸税こみで80,000元を超えます。約130万円です。本来は一生に一度も泊れなかったでしょう。団体客が泊っていて混んでいたそうなので運がよかったのでしょう。そのせいか、クラブラウンジも空いていました。
結果から言いましょう。
広すぎて持て余しました。庶民に使いこなせる部屋ではありません笑。スタンダードルーム(+α)くらいが落ち着きます笑


入口から威圧感があります笑


玄関から入ってすぐ左がリビングスペース、右がビジネススペースです。
この時点で貧乏根性が染みついた庶民はビビっています。
インテリアの細かいところまで手が込んでいます。


リビングスペースのテレビも大きく、ミニバーも充実しています。白酒もありますが、1人で飲める量ではなく、スルー。
惜しむらくはミネラルウェーターも有料であること。JWマリオット重慶もミネラルウォーターはcomplimentalyだったんですが……。
広いベッドルームにもソファがあります。なぜか望遠鏡があります。
成都は晴れの日が少ないので星が見えないことも多いはずなんですが……謎です。


豪華に洗面台が2つあります。この右手がバスタブになっており、バスソルトもついていました。家だと配管が傷むのでなかなか使わないですよね。


洗面台の左手にシャワーとトイレ(ウォッシュレットつき)があります。アメニティはAspray。
そしてレインシャワーもあります。


トイレが2つあります。左はリビングスペースのトイレ、右は洗面スペースのウォッシュレット付きトイレです。


ターンダウンサービスで、朝起きた時のお水を枕元に用意してもらえるのはありがたいのですが、このお水がcomplimentalyではないんですよね……。


ホテルからもらえる観光マップがなかなかうまくできています。
地下鉄路線図のほか、メジャーな観光地が簡略地図に示され、各観光地の簡単な説明があります。ローカルフードの一覧もあります。非常に便利なのでフロントでもらいましょう。
クラブラウンジが快適、食事もおいしい
ローカルフード多めでおいしい料理が充実しています。
5回も食事があるんですね。どれもおいしかったのですが、同行者料金を全部足すと1330元+ドリンク料金となります。ドリンク何杯か飲むとクラブルーム泊まれるんですが……。




クラブラウンジが完全に高級レストランですね……。
Light Lunch(昼食) のメニューに大満足!






洋食系のフードから中華系小鉢+ホットミール(成都/四川ローカルフードが多い?)、フルーツにデザートと非常に充実しており、食べ過ぎました。
シェフが作ってくれるメニューに点心(四川風の辛味ソース和え)などもありました。



ホットミールの具体的な料理は上左の写真ですね。左皿の点心系と右皿の小鉢ですね。点心は想像できると思いますが、小鉢系は奥が牛肉の煮込み?で手前が魚の蒸し物です。あっさり系に見えるのですが、想像に反してとても辛い料理でした。
フルーツはなぜかメロンの味が薄く、スイカの味が濃くとても甘いのです。旅行中はメロンとスイカを食べ比べ続けましたが、どこでもこの傾向は変わりませんでした……。
中国ではメロンよりもスイカを食べましょう。
デザートも基本的においしいのですが、合わない味のものがいくらかありましたね。
マンゴー系とベリー系は外れなくおいしかったです。
ティータイムがもしかすると一番豪華かもしれない


ティータイムにラウンジを訪れるとティーセットはどうですか?ということで持ってきてもらいました。この3段セット、初めて目にしました笑。下から食べるんですね。
そして意外とボリュームがあるなあと感じながら食べきって紅茶を飲んでいると、お代わりが運ばれてきました(右の写真)。おいしいのでそれも完食しました。
トルティーヤロールが非常においしかったです。蟹やマンゴーが入っていました。もちろん他の料理やスコーンも非常においしいのですが、デザートはマンゴー系、ベリー系がいいですね……。
カクテルタイムは素材が豪華になる
ロブスターやトリュフといった文字がメニューに載っています。華のカクテルタイムなので気合が入っています。この時間はシェフに頼むとラクサを作ってくれました(頼みませんでしたが)。もう一つは中華パンケーキです(下右写真)。



ホットミールも脂っこいものが登場しました。総合的にはカクテルタイムと同等くらいの豪華さです。個別の料理は間違いなく一番豪華ですね。この時間は必ずラウンジに行きましょう。


ワインもボタン一つで出てきます。ラウンジスタッフの強い押しにより、おすすめワインを飲みましたが、おすすめするだけあっておいしかったです。右から2つ目?の白です。コーヒーはネスプレッソマシンなので外れはないです。
デザートタイムも豪華
フルーツとデザート、チョコレートが並びます。
チョコレートもデザートもおいしいですが、カクテルタイムで食べ過ぎていくつかしか食べられませんでした。2泊すべきだったなーと後悔。
レストランでの朝食もメニューが非常に充実
非常に品数が多く豪勢な朝食です。ローカルフードが多いのもうれしいです。1泊しかしなかったことを後悔しました(2回目)。


ヌードルバーで何種類も選択肢がありましたが、成都ですので担々麺を選択。麺小鉢からは涼麺(下右写真の右)と涼粉(下右写真の左)を選択。担々麺が一番ですが、ローカルフードですから一度は食べておきましょう。


下左写真はフルーツジュースバーです。メロン、スイカ、リンゴ、オレンジ、柚子、パイナップル、マンゴーなどのジュースがあり、これまた全部は飲めません。1泊しかしなかったことを後悔(3回目)。フレンチトーストなどの洋食系メニューからお粥などの中華系メニューまで幅広いメニューが充実しています。


サラミやチーズにスモークサーモンといったコールドミールや点心系も充実しています。


ジム・プールも素晴らしい
ジムとプールも覗いてみました。
ジムのトレーニング機材が充実しているほか、スパにサウナがあります。サウナを出てすぐのところには冷えたタオルと水がおいてあり、上から常に氷が降ってきていました。


屋内プールは水が冷たいのが残念でしたね。水中スピーカーで音楽が聞こえるそうですが、調子悪く聞こえなかった……。そしてプールサイドにはソファがあり、タオルもあるのですぐに体を拭けます。非常に快適ですが、タイミングを見てスタッフが水を持ってきてくれました。


ジム・プールも設備/サービスが非常に充実していました。
客室サービス
ウェルカムフルーツはデコポンです。
ラウンジに行って帰ると観光案内/ローカルフード案内に手書きのメッセージカードがテーブルに置いてありました。観光に行ってから帰ってくると別の手書きのメッセージカードとお菓子、リッツカールトン成都印のパンダぬいぐるみが置いてありました。
細かいですね。ここまでマメだとは……。
1st Ring Road内へのリムジンサービスがあり、観光に使ってみようとしましたが、全部出払っていました。利用するのはタイミングが合わないと難しいでしょう。
まとめ
- リッツカールトン成都はリーズナブル
- クラブルーム宿泊がおすすめ
- クラブラウンジ/朝食はおいしく豊富なメニュー
- 細かく気の利いたサービス
- ジム/プールも素晴らしい
- もしかするとゴールド会員でもスイートへのアップグレードがあるかも?
おまけ ~シェラトン成都 麗都ホテル~
こちらも天府広場そばにあり、抜群の立地です。
私は深夜に到着した後のほぼ寝るだけの宿泊に使用し、その後にリッツカールトン成都に移動しました。歩いて5分くらいです。
ここはスタンダードルームだと1万円切るくらいで、そこそこリーズナブルなんですがサービスも設備も期待したほどではなかったです(シェラトンブランドへの期待)。とはいえ、悪いわけではないので立地と価格を考えればおすすめできます。


ただ、フロントの対応は悪くはないのですがちょっと引っかかったというか……。
同じランクで競合相手のヒルトン重慶の方が格段によかったので、そういう意味では」イマイチかなと。リーズナブルですからそれくらいは構いませんが。





清掃は行き届いていて清潔な水回り、バスタブもあるので悪くありません。寝室もそこそこ広いですが、この部屋にベッド2つ入れて2人で宿泊するとスーツケース開けたりするには少し狭いかなー?
まあ、価格相応ですかね?
正直、ヒルトン重慶の方が安いうえに総合的によかったんですよね……。立地は重慶中心から少しずれていますが……。
ちなみに、スリッパはふかふかでリッツカールトン成都よりもよかったです。