中国の新幹線「中国高速鉄道」に2回乗りました。日本の新幹線とはかなり異なっていて、どちらかというと、国内線の飛行機に乗る方が近いです。
中国旅行のついでに乗ってみたいけど、どうやって乗るのか不安だという方もいるでしょう。
どうやって乗るか、乗ってどうだったか、整理していきます。
どうやってチケットを買うのか
まずこれですよね。現地で買うこともできますが、おすすめしません。
私は早めに駅に着いたのでもっと早い時間の列車に変えようかなと思ったのですが、買っておいたチケットよりも遅い時間の列車しかチケットが残っていませんでした。
おすすめ購入方法は3つです。私はホテルのコンシェルジュを通して買いました。
- Trip.comで買う
- 代理店を通して買う
- ホテルのコンシェルジュを通して買う
Trip.comで買う
これが意外といけてまして、割と手軽に買えます。
ネットで切符を予約(クレジットカードが必要)して、駅で受け取るだけです。
ただし、パスポート番号などは必要なはずです。
注意点は駅で受け取るのに時間がかかるので、かなり早めに駅に行った方がいいということです。
チケットを持っている状態で、どれくらい前に駅に着くべきかリッツカールトン成都でコンシェルジュに聞いてみると、(チケットを持っている状態で)30分前にはついておくことをおすすめするとのことでした。
これは宜昌駅のチケット売り場の列です。右側が当日券の窓口です。結構並んでる上に進は早くありません。左側がチケット受け取りカウンターでしょう。
駅でチケットを受け取るならば、余裕を見て1時間前くらいでしょうか。
代理店を通して買う
例えば、ARACHINAという代理店でも買うことができます。
Trip.com同様にチケットを駅で受け取る必要がありますが、Trip.comよりもいろいろ質問しやすいです。私はARACHINAで長江クルーズのチケットを買いましたが、いろいろ相談できたので非常に助かりました。
もう一つ、ホテルまでチケット郵送のサービスもありますが、一つのホテルに連泊でもしない限り避けた方が無難です。中国の郵送がスケジュール通りに行われるのかわかりませんが、日本ほど正確ではないでしょうから……。チケットを受け取れないことになると当日の買いなおしです。
長江クルーズは下記を参照ください。
www.trip-diary-g-copenhagen.work
ホテルのコンシェルジュを通して買う
コンシェルジュがいるホテルで且つここまで面倒見てくれるホテルは少ないかもしれません。リッツカールトン成都に宿泊したのですが、宿泊前からコンシェルジュがメールで相談あれば乗りますよーと言ってくれてたので、どれくらいの余裕を見て駅にいればいいのかと聞いてたら、買っといてあげるよと言われたのでこれ幸いとお願いしました。
何がいいかって、チケットを確実に手元に届けてくれるので、駅でのチケット受け取りが必要ないんですよ。ホテルで現金を渡してチケットを受け取るだけです。本当に楽です。高級ホテルに泊まるならこの方法をおすすめします。
中国では高級ホテルもうんと安いので高級ホテルに泊まることをおすすめします。
リッツカールトン成都がとてもいいホテルだったのでおすすめです!
詳細はこちら
www.trip-diary-g-copenhagen.work
中国高速鉄道の駅は巨大
空港のような駅
巨大な駅舎は駅というより空港です。写真は成都東駅です。
改札を通過するには、チケットと中国のIDカードが必要です。外国人は友人改札でパスポートを見せないと入れません。そして手荷物検査です。ゆるゆるですけどね。


駅の中に入るとこのような光景が広がります。中は駅と空港の中間?のような雰囲気です。売店なんかはあるので飲食物は買えますよ。


ホームに降りられるのは列車に乗る人だけ
成都東駅の図です。プラットホームがたくさんあります。この駅では地下がホームです。乗る前に改札がありますが、ここでもチケットとパスポートの提示が必要です。手続きは完全に飛行機に乗る方が近いですね。
乗車時間が近づくと(20分前くらいかな)改札が開きます。その前にみんな並びますが(横入りはもちろんあるので、嫌ならガードしましょう。中国の行列は戦いです)、チケットの色によって並ぶ列が違います。4列くらいあるうちの1列だけ赤で、他は青です。
私は赤でしたが、たぶん外国人を含む特殊な人だけが赤いチケットなんでしょう。
青いチケットの列は中国のIDカードで改札を通過していました。
改札を通り、エスカレーターを降りるとホームです。
中国高速鉄道の乗車レビュー
私が乗ったのは次の2区間です。
日本の新幹線と比較するとこうなります。
グリーン席=一等座
普通席=二等座



中国だから、というのもありますがとても安いです。ちなみに、成都東→重慶北の一等座も約4000円、宜昌→重慶北の商務座も約7000円となぜか距離で値段が変わりませんでした。
二等座を選ばなかった理由は2つあります。
- せっかくなので中国でしかできない体験をしたい
- 二等座だと騒がしい可能性がある(民度が低い可能性)
成都東→重慶北 (商務座、約7000円、約2時間)
乗車時間は約2時間ですが、商務座はフルフラットシートです。枕がパンダの顔でかわいいです。成都発だからでしょうね。チャチですが、スリッパもついています。
無料で使えるタブレットもついていますが、分厚い、重い(物理的に)、重い(動作が)の3重苦でした。



タブレットはいろいろ残念でしたが、映画や音楽、テレビを楽しめるということで、鉄道というより、まるで飛行機のサービスです。
乗車後、チケットを見せる必要がありますが、「チケット」ではなく「车票(che piao)」としか言われませんのでこの単語だけ覚えておきましょう。
その後、ドリンクとお菓子がもらえます。ドリンクは常温です(中国の習慣)。


フルフラットにもなるので大変快適ですが、車内が少し砂っぽいというか、薄汚れたようになっていたのが残念でした。清掃が行き届いていなかったです。
重慶北駅で降りて地上に上がると、大きな広場があります。
観光客狙いの勧誘が非常に多いので気を付けてください。
宜昌→重慶北 (一等座、約4000円、約4時間)
宜昌で時間があったので、改札に入る前に食事をしました。
これだけ食べて800円。日本の半額ですね。


一等座の座席はほぼグリーン席です。
どうもこの列車、広州から来てるようですさまじい距離を移動しています。
そのせいか、成都発の列車よりも清掃が行き届いていてきれいでした(広州の方がきっちりしてる?)。


一等座でもドリンクとお菓子がもらえます。
一等座にタブレットはなく、車両に何台かテレビがあります。
乗っていて感じたのは、日本の新幹線より揺れが少ないことです。車体が比較的新しいのもあるでしょうが、日本よりカーブが少ないのでしょうか?
番外編 行列への横入りにも技術が必要
中国なんだからみんな横入りしようとすると思うかもしれませんが、そうではありません。少なくとも重慶や成都では違いました。
横入りする人が日本より圧倒的に多いですが、全員ではありません。
とはいえ、横入りする人は何度横入りを妨害されても諦めません。何事もチャレンジが大事ということですね(笑
すると、必ず隙間ができるのでそこに入っていくのです。
横入りする人は荷物の使い方が上手いです。荷物をうまく人の隙間に入れることで本来できない横入りを可能にするのです。
これをやられたのですが、あまりにも鮮やかで感心してしまいました。これも技術なんだなあと。
まとめ
- チケットは予約しておく
- ホテルのコンシェルジュに投げるのが1番楽だが、他の手段としてはtrip.comや代理店で予約して駅で受け取る
- 日本の新幹線に乗るよりも制限が多く、国内線の飛行機に乗ると思って早めに駅に行く
- オススメは商務座か一等座。快適な上に日本より安い