スカンジナビア航空は比較的安いフルサービスキャリアで、スターアライアンスに所属しています。スカンジナビア諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)が運営していて、ハブ空港はコペンハーゲン、ストックホルム、オスロです。
日本人が利用する場合は下記の路線がほとんどだと思います。
エコノミークラスの評判はよくないようですが、ビジネスクラスはかなりクオリティが高かったので紹介します。
スカンジナビア航空の東京・北京・上海→コペンハーゲンは昼過ぎ出発
現在(2020年5月)の路線ではスカンジナビア航空のアジア発便は午後の日が高いうちに出発し、コペンハーゲンには現地の夕方に到着します。
なお、私の搭乗した香港発便は深夜1時発、コペンハーゲンには早朝到着というスケジュールでした。
どうも香港便はなくなっているようです……。
スカンジナビア航空ビジネスクラスはハイクオリティ
深夜便なので機体の写真は撮れませんでした。機材はベテラン4発機のA340です。
古い機体だが内装はきれい
ANAのビジネススタッガードとは異なるシートで少しお洒落な印象のシートです。


スカンジナビア航空ビジネスクラスの座席紹介
シートのリクライニングは電動でボタンを押すだけです。マッサージ機能もあります(私が気付いたのは着陸後でしたが……)。
最初から500mLの水がセットされています。ペットボトルをセットするとどことなくスタイリッシュです。


ライトの調節やCA呼び出しボタンなどはまとめて奥に配置されています。
電源はUSB電源が1つ、ユニバーサル電源が1つと必要十分です。
ヘッドホンは普通のヘッドホンでした。特にブランドものではないです。
ハンガーと雑誌や機内食メニューを入れるスペースです。
モニターサイズはまずまず。ちなみにこれはコペンハーゲン市内の映像です。


フルフラットにして布団をセッティングした様子です。
足元はそこまで広くありませんが、ANAなどの他社とほぼ同じだと思います。
ウェルカムドリンクはソフトドリンクでした。
SASと書かれたグラスでいただきました。
お手洗いもおしゃれ
木を使ってると気持ちお洒落に見えて落ち着くのは私だけでしょうか?
洗面周りはそこまで特徴がありません。よくあるビジネスクラスの洗面周りに植物が活けてあります。


スカンジナビア航空ビジネスクラスのアメニティ
みんな大好きアメニティです。スカンジナビア諸国メーカーの製品(全部スウェーデンメーカー)で統一されています。
アメニティバッグに記載の下記はいずれも各アメニティのメーカー名です。
- Fillippa K:スウェーデンの衣料品会社 (アイパッド)
- Verso Skincare:スウェーデンの化粧品会社 (化粧品系アメニティ一式)
- Swedish Stockings:スウェーデンの靴下メーカー (靴下)
- The Humble Co.:スウェーデンのオーラルケア製品メーカー (歯ブラシ)
- Swedsafe:スウェーデンの耳栓メーカー (耳栓)
スリッパです。
アメニティで締め具合を調整できるタイプのスリッパは珍しいですね。


スカンジナビア航空ビジネスクラスの機内食はクオリティが高い
深夜発なので夕食はないと思い、香港のラウンジで結構食べてあとは寝るだけ……というつもりで乗り込んだのですが、なんと夕食がありました。食べられるだけ食べました。こんなことをするから旅行に行くと太るのはわかっているのですが……。
機内食メニュー
機内食メニューの表紙に遊び心があります。スカンジナビア諸国の有名どころが描かれています。シンプルでスタイリッシュな、いかにもメニューです!というメニューが多い中で個性が出ていて素敵なメニューだと思います。
メニューの中身は英語と中国語です。香港発ですからね。
カクテル・スピリッツ・ビールから始まり、ワインへ続きます。北欧ではブドウが育たずワインが作れないのでワインはイタリア・フランス・カナダ産のものです。
Apple Mustが気になったので飲んでみました。濃くて甘みの強いりんごジュースでした。Mustとはヤングワインのようなものらしいです。これはノンアルコールのようですが。
詳しくはWikipedia先生を参照ください。
こちらはお茶・コーヒーと食後酒です。
お茶はDANMMANN FRERESというフランスの高級紅茶ブランドです。コーヒーもエスプレッソやカプチーノまであり、結構充実しています。
スカンジナビア航空ビジネスクラスの夕食は実物を見て選べる
まずはオードブルです。
- チーズ
- 生ハムイチジク
から1つ選びます。
私は生ハムイチジクを選択。珍しい組み合わせですし、メロンとかの方がいいのでは?と思いながら食べてみると、これが物凄く美味しい!
生ハム+フルーツの組み合わせではこれまで食べた中で最高でした。
まず、生ハム自体がおいしいです。旨味の強く、脂身のすごく甘いです。肉自体が柔らかく気になる筋はありません。そして脂身は口に入れると溶けます。
そしてイチジクが絶妙な熟し具合です。甘みがしっかりあり、固さもありました。
生ハムの塩気がイチジクと一緒になることでマイルドになり、生ハムの脂身の甘みとイチジクの甘みが重なり絶品でした。
これからは生ハムメロンではなく、生ハムイチジクの時代です!
ちょっとピンボケしていますが、実物を見たうえで料理を選べます。
つぎはメインメニューです。4種類ありますが、ベジタリアン対応メニューはなさそうです。
- オヒョウ(巨大なカレイ)のグリル
- チキンシチュー
- ハンバーグ
- クスクス クリームソースとトマトラグー
ハンバーグを選択しました。
肉汁たっぷりでおいしかったです。前菜ほどの感動はありませんでしたが、調理直後かと思うような出来です。ラウンジであんなに食べなければよかったと後悔しました。
もちろんメインメニューも実物を見せてもらってから選ぶことができます。
デザートはフルーツとアイスクリームです。
フルーツはライチ、パイナップル、スイカ、リンゴでした。ちゃんと熟したフルーツです。
アイスクリームはイタリアのXTC GELATOの焼きアーモンド味です。
アーモンドが香ばしく、おいしかったです。


ちなみに、各食器にScandinavianと刻印がありました。
スカンジナビア航空ビジネスクラスは朝食も実物を見て選べる
まずは飲み物とフルーツ、温かいパンが配られます。パンもCAさんが持っている籠の中から欲しいものを選びます。
他のメニューは回ってきたカートから実物を見て選びます。
私が選んだのはミニトマト、ターキーハム、チーズ、オムレツ、ヨーグルトとグラノーラ、スムージーです。(パンは待ちきれずに食べてしまいました)
他にソーセージ(たぶんハラル対応のチキンソーセージ)やサラダがありました。
分量も自分で調節できるのでかなりフレキシブルです。
グラノーラがすごくおいしかったので買えるなら買いたいなあと思ったのですが、Monte Trade & Grossist ABというスウェーデンの会社がSASのために作った製品ということで購入は難しそうですね……
スカンジナビア航空ビジネスクラスはスナックも充実
着陸前に見に行ったので数が少なくなっていますが、チョコレートやクッキー、各種フルーツにグミがあります。飲み物もコーヒーとワインを自由にも飲めます。