初めて乗る国際線ファーストクラスがANAとなりました。機内サービスに限るとこの記事を書いている時点でNo.1です。地上サービスを含めた総合点でもNo.1タイですね。もっと長く乗っていたいと思ったフライトは初めてです。
- ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレード
- ファーストクラスの地上サービスも素晴らしい
- ファーストクラスの優先搭乗としては期待外れ
- ファーストクラスの機内サービスは最高
- ファーストクラスの機内食とドリンクが素晴らしい
- まとめ
- 参考 ~ファーストクラスの機内食メニュー~
ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレード
さすがにファーストクラスを有償発券できるほどの経済力はありません。ビジネスクラスの海外発券(有償)をマイルでアップグレードしてファーストクラスに搭乗しました。クアラルンプール発券のビジネスクラス往復のチケットで、しかもANAマイルをスカイコインに変えていたので実際の支払額は大したことありませんでした。
スカイコインに変えるなんてなんて馬鹿な事を!とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。ただ、SFC修行を兼ねる場合は選択肢の1つだと思っています。
アップグレードはお得だったのか?正解だったのか?
結論から言うと、お得であり、正解だったと思います。
一般的に、マイルでのアップグレードはそこまでお得ではないと言われています。
特典航空券と比較すると確かにそうなのですが、アップグレードだと空席待ちでも旅程に影響がないというメリットがあります。
今回アップグレードしたのは成田→ロサンゼルスのNH176便です。
さて、マイル単価を計算してみましょう。8月連休のANAの成田⇄ロサンゼルス単純往復のチケットで比較します。下記から計算すると片道分の差額は20.5万円です。
- ファーストクラス:約112万円
- ビジネスクラス:約71万円
この路線のビジネス→ファーストのアップグレードに必要なマイルは40,000マイルです。ということは、約5円/マイルです。一般的にマイルの価値が2円/マイルくらいであること考えると、お得であり、正解と言えるのではないでしょうか?
ファーストクラスの地上サービスも素晴らしい
こちらの記事をご覧ください。
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ファーストクラスの優先搭乗としては期待外れ
搭乗開始時刻を少し過ぎるまではラウンジでのんびりしている方がいいです。優先搭乗なんて機能していません!
優先搭乗の順番は下記のとおりです。
ファーストクラスに搭乗するときに期待しているのは普段できない体験であり、特別扱いしてもらうことを(少なくとも私は)期待しているのです。
しかし、ダイアモンド会員とファーストクラス搭乗客が同格として扱われています。
お得意様であるダイアモンド会員を優遇するのは理解できます。ただ、まずは当該便の上級クラス搭乗客を優先すべきではないでしょうか?
ファーストクラスは8席しかないのに優先搭乗待機列には約30人
私が搭乗した便のファーストクラス搭乗客は5人でした。8割がダイアモンド会員です。
搭乗を待っているときの気持ちはこうです。
「俺は本当にファーストクラスに座れるのだろうか?」
ビジネスクラスの待機列とエコノミークラスの待機列の長さがあまり変わらない
SFC会員がどれだけ多いかを物語っていますね。SFC修行をしている身ですが、私の考え方としては搭乗クラスが上級会員に優先すべきだろうということです。
この列は本当にビジネスクラスの待機列なのか?と確認している外国人の方もいました。この人は次回もANAのビジネスクラスを選ぶでしょうか?
まあ、ユナイテッドの機内食が激マズなので私ならANAにしますね……。
ユナイテッドも安くないですし。あんなマズイ機内食出すのに安くないのはぼったくりですよ!
ファーストクラスの機内サービスは最高
搭乗口も専用です。ファーストクラスはこうでなくては!
ファーストクラスの座席は超広い
玉座のような座席です。
ファーストクラスの座席は半個室になっており、超広いです。ビジネスクラスの座席だと横幅はそこまで広いとは感じないと思います。ファーストクラスの座席は横幅も広いです。


もちろん、奥行きも広く、ニュートラル位置の座席に座っても足が届きません。
下の写真では届いていますが、お尻の位置を前にずらしてぎりぎり届いただけです。
ファーストクラスは座席周りの収納も充実
座席に座って左側の位置に眼鏡ケースがあります。


座席に座って右側には座席のコントローラーとヘッドフォン掛け、扉が鏡になっている小物入れがあります。
ANAの雑誌や安全のしおりを入れるスペース、ちょっと大きめなんですよね。搭乗してしばらくすると(離陸前)CAさんが新聞や雑誌をいろいろおすすめしてくれます。それを考慮して大きめにしているのだと思います。
ブレていますが、ユニバーサルコンセントの上にiPod用コンセントとUSBコンセントがあります。カバーをスライドさせないとわからないので気づきにくいです。
ファーストクラスでの就寝は快適
夕食を食べた後、CAさんがベッドメイクをしてくれます。
ひじ掛けまでベッドになるので横幅が非常に広く、寝返りを悠々と打てます。ビジネスクラスだと寝返りを打つには窮屈です。ファーストクラスを経験してしまうとビジネスクラスが物足りなくなります。困ったものです。
そして、お手洗いに行くとCAさんが人知れずベッドメイクをしてくれてベッドがきれいになっているのです。ここまでされると逆に申し訳なくなります。
ファーストクラスのアメニティとパジャマはビジネスクラスとは別物
ファーストクラスのアメニティはグローブトロッターのポーチにザ・ギンザのコスメ
これまでに掲載した写真にも写っていますが、結構大きなグローブトロッターのポーチに入ったアメニティです。コスメはザ・ギンザです。
昼用美容液(5ml)・夜用美容液(5ml)・クレンジングフォーム(5g)の3種ですね。


ちなみに、ザ・ギンザのHPで調べてみると、昼用美容液(45ml)・夜用美容液(45ml)で18万円、クレンジングフォーム(130g)で6千円なんですよね……。このアメニティ、実は2万円超えてます。
ファーストクラスとビジネスクラスのアメニティ比較
一緒に行った友人はビジネスクラスだったのでアメニティを借りて比較してみました。
ポーチは同じグローブトロッターですが、サイズが全然違います。サイズの違いはコスメのサイズの違いによるものだと思いますが、造りもかなり違います。比べてしまうとビジネスクラスのアメニティは安っぽく見えます。
(左がビジネスクラス、右がファーストクラス)
中身は実はほとんど同じなんですよね。コスメの違いだけです。
ポーチの内側の造りも全然違いますね。


消耗品タイプのアメニティも配られる
いろんなアメニティを勧められました。特に、ファーストクラス限定のリップクリームは是非にと勧められました。
- レッグリフレッシュシート
- 保湿マスク
- 櫛
- 歯ブラシ
- ボールペン
- ポケットティッシュ
- 耳栓
- アロマカード
- リップクリーム(ファーストクラス限定)
ファーストクラスとビジネスクラスのパジャマの違い
着た状態の写真がありませんが、下の写真の真ん中がパジャマ(持ち帰りOK)です。
(左は上着です。こちらは持ち帰りNGです。)
持ち運び用の袋に入っています。ビジネスクラスのパジャマよりも厚手で、生地がしっかりしています。ビジネスクラスのパジャマは持ち帰りNGで、生地もペラペラです。
ビジネスクラスのパジャマはこちらを参照してください
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離陸前に、お手洗いでの着替えを勧められます。残念ながら、あまり広くはないのですが、着替え用の台があります。
着替えるときの注意点は、脱いだ服を洗面台に置かないことですかね。自動で水が出てしまうので濡れかねません。
着替えることを想定しているため、お手洗いの中に服やハンガーを掛けるためのフックがあります。
そして、着替えてお手洗いから出ると来ていた服を預かってくれます。
ちなみに、着陸前に元の服に着替えると今度はパジャマを袋に入れてお持ち帰りくださいと渡してくれます。至れり尽くせりですね。
ブランケットもビジネスクラスより上質
テネリータのブランケットです。ここまでのものを使用できるのはファーストクラスだけです。
唯一残念なファーストクラスアメニティはスリッパ
下写真の右側がスリッパですが、プレミアムエコノミーやビジネスクラスのスリッパと同じなんですね。ペラペラのスリッパです。他社のビジネスクラスのスリッパにもっと立派なものもあるので、ここは残念でした。
ユナイテッドやスカンジナビア航空のビジネスクラスのスリッパの方が上質です。
正直、ANAのスリッパはビジネスクラスのアメニティとしても改善が欲しいところです。
ファーストクラスはお手洗いも特別感が溢れている
お手拭きはペーパータオルではなく、ミニタオルが用意してあります。
ザ・ギンザのコスメが用意してあり、蘭の花が飾ってあります。


右上においてあるアメニティ類はビジネスクラスと共通です。
ビジネスクラスのお手洗いはこちらを参照ください。
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ファーストクラスの機内食とドリンクが素晴らしい
ファーストクラスはシャンパンが2種類 ティタンジェ・プレリュード・グランクリュとクリュッグ・グランド・キュヴェ
どちらもおいしゅうございました。
そこまでシャンパンとかワインに詳しくはないのですが、おいしいシャンパンでした。
お高いシャンパンらしく、買うとそれぞれ約1万円と約2万円です。


CAさんからは是非飲み比べをしてくださいとお勧めされました。私はテタンジェの方が好みかなあ。
(写真用に瓶をお借りしました)
ファーストクラス初搭乗での夕食には洋食を選択
どちらを選ぶか迷いましたが、洋食を選びました。次回は和食を選択したいと思います。
アミューズは洋食・和食共通
アミューズからおいしかったです。ケイジャン風マグロが特においしかったですね。
- ナッツチリパイスティック
- スズキのマリネと卵黄の味噌漬け カボスの香り
- カキのマリネとケイジャン風マグロのプロシェット
- 鴨のリエット ポートワイン風味
最初のドリンクは農口尚彦研究所 純米大吟醸無濾過原酒
アミューズにスズキのマリネやカキのマリネ、マグロなどがあり、前菜にアワビを選んだのでまずは日本酒を選択。
農口尚彦研究所 純米大吟醸無濾過原酒をいただきました。
(私の好きなタイプの日本酒でした)
芳醇な香りが楽しめる日本酒です。比較的甘口なので人を選んでしまうと思いますが、すごくいい香りで、アルコールをあまり感じないすっきりとした味です。いわゆる水みたいな日本酒です。これも調べてみると結構高いんですね……。
前菜はアワビ+キャビアを選択
前菜は3種類ありました。どれも魅力的でしたが、ここはアワビとキャビアを選択しました。
肉厚なアワビが柔らかく、噛めば噛むほど旨味が出てきます。ムースやソースとの相性も良く、キャビアも合わせると味わいが変わり、最後まで飽きずに楽しめました。
正直、この前菜だけでビジネスクラスの機内食1食分よりも価値があると思います。
キャビアはこちらです。一瓶まるごととは豪勢ですね。
パンは暖かい状態で提供されます
フォカッチャとセモリナトマトを貰いました。どちらもおいしかったです。
サラダ・スープもおいしい
ガーデンサラダです。ドレッシングは2種類あり、人参と伊予柑ドレッシングを選択しました。このドレッシング、甘みと酸味がちょうどよく、さっぱりしていて非常においしかったです。写真には写っていませんが、穀物も入っていました。麦?キヌア?よくわかりませんでしたが……。
- 人参と伊予柑ドレッシング
- ノンオイルトマトドレッシング
スープはコーンスープ1種類です。
コーンスープも味の濃さがちょうどよく、最後まで飽きずに食べられました。
たかがコーンスープですが、味が薄かったり、途中で飽きが来たりすることもあり、最後までおいしく食べられるコーンスープって意外とないように思います。
メインディッシュは仔羊とロブスターを選択
メインディッシュは4種類ありました。
- 黒毛和牛フィレ肉のグリル 軽いレフォーレソース
- ヨーロピアンオマールブルーのロースト 長野県産塩尻メルローワインソース
- 仔羊背肉のペルシャード 岐阜県産アンディーブとゴルゴンゾーラピカンテのサラダ添え
- 豆腐ハンバーグ たっぷり香味野菜と昆布出しのソース バジル風味(ベジタリアン対応)
本当は1種類を選ぶのですが、食べたかった仔羊とロブスターの片方に決めきれず、「もし可能なら、仔羊とロブスターといただきたいんですが、できますか?」と聞いたところ、快く応じていただきました。
ロブスター半身をローストしています。隣のフォークで大体の大きさがわかると思いますが、非常に大きいロブスターを使用しています。付け合わせもおいしいのですが、何よりロブスターの身がおいしいです。歯ごたえがあり、噛めば噛むほどのエビの味が湧いてきます。この歯ごたえがロブスターの魅力ですよね。
シンガポール航空ビジネスクラスのロブスターより大きくおいしかったですね。
(ビジネスクラスと比べるのは酷ですが)
仔羊も非常においしかったです。
羊肉の臭さは控えめで、さっぱりしているのに濃い肉の味が感じられます。仔羊だけあって非常にやわらかいお肉でした。
ロブスターと仔羊のクオリティを考えると他の二品も食べたかったですね。
羊には赤ワイン! シャサーニュ・モンラッシュ プルミエ・クリュを選択
ロブスターを食べるときはシャンパンを飲んでいましたが、ラム肉なので赤ワインにチェンジです。
シャサーニュ・モンラッシュ プルミエ・クリュ モルジョ メゾン・ルイ・ラトゥール2015を選択しました。芳醇な香りが楽しめるワインです。
食後にチーズと、デザートにフルーツ・アイスクリーム
カマンベールチーズ以外は合わないことが多いのですが、ブルーチーズなどの癖の強いチーズもおいしかったです。さすがはファーストクラスといったところでしょうか。
ヨーロッパの航空会社だとどのチーズもおいしいことが多いですが、アジアの航空会社はそこまでだなあと感じることが多いです。
フルーツもおいしかったです。特にパッションフルーツが美味でした。


ここでも我儘を聞いてもらい、アイスクリームもいただきました。
左から、カシスシャーベット、ライスパフ、米のシャーベット(?)だったと思います。
パッションフルーツのソースを絡めて食べると非常においしかったです。
最後はプティフールと紅茶をいただく
クッキーやチョコレートに紅茶を合わせました。正直、満腹でしたが(笑)、最後までおいしく楽しむことができました。そのおかげで、いつでも頼める軽食が入る余地がありませんでした。
ファーストクラス初搭乗での朝食には和食を選択
夕食は洋食でしたが、なんとなく和食を選択。
正直に言いましょう。おいしかったのですが、夕食のインパクトが大きすぎて感動が薄かったです。これはしょうがないのかな?
朝食なのにポートワインとウイスキーの響17年をいただく
私、あんまりお酒に強くないので夕食で飲めなかったんですよね。そこで、最後に飲んでおこうと(笑)


どちらもおいしかったです。もう少しお酒に強かったらベストなタイミングで飲めたんですが……残念です。
響は本当は21年を飲んでみたかったんですが、ヨーロッパ路線にしかないんですよね。
まとめ
- ファーストクラスへのマイルアップグレードは選択肢になりうる
- ファーストクラスの座席はかなり広く快適
- ファーストクラスはアメニティ類も充実
- スリッパだけは残念
- 機内食(特に夕食)が素晴らしい
- 機内で飲めるドリンクも素晴らしい
- CAさんもかなり気にかけてくれます
- また乗りたい、もっと長い時間を過ごしたい
- ヨーロッパ路線も乗りたい
- ANAファーストクラスは最高
参考 ~ファーストクラスの機内食メニュー~
ファーストクラス 夕食メニュー
非常にしっかりした表紙がついています。
洋食
和食
ファーストクラス 朝食メニュー
ファーストクラス 軽食メニュー
ファーストクラスのドリンクメニュー
ソフトドリンク
カクテル・スピリッツ・ブランデー&リキュール
ウイスキー・ビール
赤ワイン・ポートワイン
白ワイン・デザートワイン
シャンパン
日本酒